学習支援も、のびのび過ごす環境も。多様な学びがここにある
会場となったフリースクール・Sさんは、学習塾と専修学校を併設されている、学びの選択肢が非常に豊富な施設です。
「フリースクールに通うと、勉強が遅れてしまうのではないか」 保護者の方なら、誰しも一度はそんな不安を抱くのではないでしょうか。Sさんでは、一人ひとりのペースに合わせた学習支援が充実しており、子どもたちが安心して自分の学びたいことに取り組める環境が整っています。
かといって、勉強ばかりを強制されるわけでは決してありません。広々とした施設の中には、子どもたちがのびのびと体を動かせるスペースがあったり、興味関心に合わせて様々な活動ができるカリキュラムが用意されていたりと、まさに「知」と「自由」のバランスが絶妙にとれた場所なのです。

子どもにとって、自分に合った環境を選ぶことは、自己肯定感を育む上で非常に重要です。「学校」という画一的な枠組みだけではなく、Sさんのような多様な学びの場があることを知るだけでも、保護者の方の心は少し軽くなるのではないでしょうか。
一対一だからこそ話せる、リアルな悩みと未来への希望
今回の相談会に参加してくださったのは、中学生のお子さんを持つ保護者の方でした。 参加者は、その方お一人。そして、私たちスタッフ。
最初は少し緊張されたご様子でしたが、誰の目も気にすることのない、完全にプライベートな空間で、私たちはゆっくりと、一つひとつの言葉を丁寧に紡いでいきました。
話題の中心となったのは、「中学校卒業後の進路」についてです。
「この子は、高校に進学できるのだろうか」 「もし高校に行かなかったら、その先はどうなってしまうのだろう」
不登校のお子さんを持つ保護者の方にとって、義務教育を終える中学卒業のタイミングは、大きな不安が押し寄せる時期かもしれません。周囲の子どもたちが当たり前のように高校受験に向かう中で、我が子の未来だけが霧に包まれているように感じてしまうこともあるでしょう。
私たちは、その不安な気持ちに静かに寄り添いながら、鳥取県内にある通信制高校の情報や、高校進学以外の多様な選択肢について、私たちが知る限りの情報をお伝えしました。
大切なのは、「こうすべきだ」という正解を押し付けることではありません。様々な情報の選択肢をテーブルの上に並べ、その一つひとつを一緒に眺めながら、「この子には、どんな道が合っているだろうか」と、ご本人の気持ちを想像することです。
おわりに
今後もつなかんでは、不登校や行き渋りに悩む保護者の方がだれでも参加できるような相談会を、東部・中部・西部それぞれの地域で実施してまいります。
「誰かと話したいな」 「他のうちはどうしているんだろう?」 「ちょっと疲れたから、ほっと一息つきたいな」
どんな理由でも構いません。どうぞ、お気軽な気持ちでいらしてください。私たちスタッフも、皆さんと同じように悩み、迷いながら子どもと向き合っている、一人の親です。皆さんとお会いできるのを、心から楽しみにしています。
最新の募集状況や活動の様子は、つなかんの公式Instagram等で発信していますので、ぜひそちらもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。