はじめに
今回は、2名の参加者の方をお迎えし、少人数ならではの雰囲気の中で行われた相談会の様子をレポートします。
たくさんの部屋、たくさんの選択肢。子どもの「今」に寄り添う空間
会場となった「こ・ラボ境港校」さんは、趣のある古民家を改修して作られた、とても素敵な施設です。
玄関を上がると、まるで親戚の家に遊びに来たかのような、ほっとする安心感に包まれます。この施設の最大の魅力は、なんといってもその「部屋の多さ」にあります。

日当たりの良い広々としたリビングのような部屋、一人で静かに集中できそうなこぢんまりとした個室、本に囲まれた図書スペース。子どもたちは、その日の気分や体調に合わせて、自分が一番心地よいと感じる場所を選んで過ごすことができるのです。
学校という場所は、基本的に「みんなと同じ教室で、同じことをする」のが前提です。しかし、中には、その画一的な環境がどうしても苦手だったり、たくさんの人がいるだけでエネルギーを消耗してしまったりする子もいます。
そんな子にとって、「自分で自分の居場所を選べる」という経験は、失いかけた自己肯定感や主体性を取り戻すための、大きな一歩になるかもしれません。「こ・ラボ」さんは、まさにそんな一人ひとりの「今」の気持ちに優しく寄り添ってくれる場所なのです。
さらに、施設内での過ごし方だけでなく、プログラミングやアート、自然体験といった豊富な体験活動も大きな魅力の一つ。子どもたちが学校以外の世界で「好き」や「得意」を見つけ、自信を育んでいくきっかけが、ここにはたくさん散りばめられています。
リアルな情報交換が、明日へのヒントになる
当日は2名の方が参加してくださいました。スタッフを交えた4名でテーブルを囲み、自己紹介もそこそこに、自然な形でお話が始まりました。
今回の相談会で中心的なテーマとなったのは、「フリースクールでの日々の生活」や「実際の通学方法」といった、非常に具体的でリアルな情報交換でした。
「フリースクールに興味はあるけれど、実際、子どもたちはどんな一日を過ごしているんだろう?」
「家からだと少し距離があるけれど、皆さんはどうやって通われていますか?」
パンフレットやウェブサイトを見ただけでは分からない、日々の細かな様子や、生活に密着した疑問。これらは、まさにお子さんのフリースクール通学を具体的に考え始めている保護者の方だからこそ出てくる、切実な問いです。
特に「通学方法」については、鳥取県内で暮らす私たちにとって、避けては通れない現実的な課題です。送迎の負担、公共交通機関の利便性、時間や費用の問題。こうしたリアルな情報を、経験者から直接聞ける機会は非常に貴重です。
おわりに
今後もつなかんでは、不登校や行き渋りに悩む保護者の方がだれでも参加できるような相談会を各地で実施してまいります。最新の募集状況はInstagram等に載っていますので、ぜひみなさまお越しください。
「誰かと話したいな」「ちょっと情報交換がしたいな」と思ったら、いつでも「つなかん」を思い出していただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。