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【開催レポート】「自分で考え、自分で選ぶ」——自由と対話の学び舎。新田サドベリースクールにて不登校相談会を開催しました。

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明石トウマ

2025年10月17日

梅雨の合間の晴れ間が広がった6月21日、鳥取県八頭町の「新田サドベリースクール」で不登校相談会を開催しました。

目次

    自然に囲まれた“もうひとつの学校”

    新田サドベリースクールは、山と田んぼに囲まれたのどかな場所に佇むコテージ風の建物。
    木のぬくもりがあふれ、まるで別荘のような外観が印象的です。
    この静かな環境の中で、子どもたちは自分のペースで一日を過ごします。

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    「サドベリースクール」とは、子どもたちが自分たちでルールを話し合い、活動を決めていく民主的な学校のこと。
    新田サドベリーでも、朝の会議で今日の過ごし方を相談したり、全員で運営方針を話し合ったりと、日々の中に“対話”が息づいています。
    そこには、教える人と教えられる人という関係ではなく、共に考え、共に過ごす仲間としての関わりがあります。


    生徒の声に耳を傾ける時間

    今回の相談会には1名の参加者が来られ、少人数ならではの落ち着いた雰囲気の中で行われました。
    印象的だったのは、在籍する生徒が自ら登壇し、自分の経験をまっすぐな言葉で語ってくれたことです。

    「ここでは、やりたいことを自分で決めるからこそ、責任も感じるようになった」
    「最初は何をしていいか分からなかったけど、みんなで話し合っているうちに、自分の居場所ができた」

    そんな言葉のひとつひとつに、参加者の方もうなずきながら耳を傾けていました。
    自由な環境の中で育まれる「自律」と「対話の力」。その両方が、サドベリーという学びの形を支えています。


    自然と生まれる会話のぬくもり

    会の後半では、保護者の方とスタッフ、生徒を交えてゆったりとした懇談の時間に。
    フリースクールへの通い方や家庭での過ごし方、子どもとの関係の築き方など、具体的な話題が自然に広がりました。
    「学校に行く・行かない」だけでは語れない、それぞれの家庭のペースに寄り添うやり取りが印象的でした。

    「学び」は教室の中だけでなく、こうした対話の中からも生まれる——
    そんな思いを改めて感じさせてくれる温かな時間でした。


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    おわりに

    今回の相談会を通して感じたのは、「子どもたちは、自分で決めることで前に進める」ということ。
    その一歩を見守る大人たちが、安心して集い、話せる場所をこれからも広げていきたいと感じました。

    今後もつなかんでは、県内各地で不登校相談会を継続して開催していきます。
    最新の情報はInstagramなどでも発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
    どんな小さなきっかけでも構いません。
    「話してみたい」「誰かの体験を聞いてみたい」と思ったときは、ぜひお気軽にご連絡ください。

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    明石トウマ

    少しでもこのサイトがあなたの助けになったら、とても嬉しい気持ちです😊

    現在大学生。鳥取県内の高校を卒業後、欧州に二年滞在。
    アメリカの大学をオンラインで受けながら、不登校支援とSNS制作を絡めた会社を運営している。
    2022 University of Tartu Bachlor of Science and Technology 入学
    2022 University of People Bachelor of Computer Science 編入
    2023 合同会社ラコールガガンズ 設立