自然に囲まれた“もうひとつの学校”
新田サドベリースクールは、山と田んぼに囲まれたのどかな場所に佇むコテージ風の建物。
木のぬくもりがあふれ、まるで別荘のような外観が印象的です。
この静かな環境の中で、子どもたちは自分のペースで一日を過ごします。

「サドベリースクール」とは、子どもたちが自分たちでルールを話し合い、活動を決めていく民主的な学校のこと。
新田サドベリーでも、朝の会議で今日の過ごし方を相談したり、全員で運営方針を話し合ったりと、日々の中に“対話”が息づいています。
そこには、教える人と教えられる人という関係ではなく、共に考え、共に過ごす仲間としての関わりがあります。
生徒の声に耳を傾ける時間
今回の相談会には1名の参加者が来られ、少人数ならではの落ち着いた雰囲気の中で行われました。
印象的だったのは、在籍する生徒が自ら登壇し、自分の経験をまっすぐな言葉で語ってくれたことです。
「ここでは、やりたいことを自分で決めるからこそ、責任も感じるようになった」
「最初は何をしていいか分からなかったけど、みんなで話し合っているうちに、自分の居場所ができた」
そんな言葉のひとつひとつに、参加者の方もうなずきながら耳を傾けていました。
自由な環境の中で育まれる「自律」と「対話の力」。その両方が、サドベリーという学びの形を支えています。
自然と生まれる会話のぬくもり
会の後半では、保護者の方とスタッフ、生徒を交えてゆったりとした懇談の時間に。
フリースクールへの通い方や家庭での過ごし方、子どもとの関係の築き方など、具体的な話題が自然に広がりました。
「学校に行く・行かない」だけでは語れない、それぞれの家庭のペースに寄り添うやり取りが印象的でした。
「学び」は教室の中だけでなく、こうした対話の中からも生まれる——
そんな思いを改めて感じさせてくれる温かな時間でした。

おわりに
今回の相談会を通して感じたのは、「子どもたちは、自分で決めることで前に進める」ということ。
その一歩を見守る大人たちが、安心して集い、話せる場所をこれからも広げていきたいと感じました。
今後もつなかんでは、県内各地で不登校相談会を継続して開催していきます。
最新の情報はInstagramなどでも発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
どんな小さなきっかけでも構いません。
「話してみたい」「誰かの体験を聞いてみたい」と思ったときは、ぜひお気軽にご連絡ください。


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