生徒の表現があふれる空間
会場に入ると、まず目に飛び込んでくるのは壁一面に貼られた絵画や言葉の数々。
生徒たちの感性がそのまま形になった作品は、どれも自由でのびやかです。
さらに、生徒会議で話し合われたメモやスケジュール表などから、日々の学校生活の雰囲気もうかがえます。
「きょういく」では、生徒自身が運営に関わりながら、学校そのものをつくり上げていくことを大切にしているそうです。
一人ひとりの「やってみたい!」という気持ちを尊重し、活動の選択肢も多彩。
音楽・創作・地域交流など、子どもたちの興味やペースに合わせて学びを広げています。

現場から見える“地域ごとの支援のかたち”
施設の代表の方からは、他県のフリースクールで働かれていた際の経験や、自治体ごとの支援制度の違いについて伺いました。
地域によって支援の枠組みや行政との連携のあり方が異なること、また鳥取県の特徴として、地域と学校の距離が近く、顔の見える関係づくりが進めやすい点などが印象的でした。
直接の参加者がいなかった分、スタッフ同士でゆっくりと「これからの支援のあり方」について考えを深める貴重な時間となりました。

おわりに
フリースクールきょういくの校舎には、子どもたちの息づかいと、自由に学ぶ喜びがあふれていました。
たとえ相談会としての参加がなくても、現地を訪れ、声を聞くことで見えてくるものがあります。
つなかんでは、今後も各地の現場と連携しながら、不登校や行きしぶりに悩むご家庭の力になれる活動を続けていきます。
また次の会場で、誰かと新しい対話が生まれることを楽しみにしています。


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